前回4月30日に登った駒ヶ岳、姥子からの道が気になって10日後、ふたたび姥子へ。
同じ山に2回続けて登るなんて、私としてはめったあることじゃない。というかまずない。なんなのコレって、、(笑)
今回はスムーズに姥子駅へ到着。まだロープウェイが動いてないので、駅前の無料駐車場にクルマは一台もなし。
そうなると、どこへ停めようかとあれこれ迷う。(よく迷う人だね、まったく・・・)
地形図から見当をつけて行った登り口には、文字もかすれて読めないくらいになった古びた木製の表示があります。
コース案内めいたことは書いてないけど、とにかくここを歩いてみることにします。
道はよく踏まれていて、刈りこみもされている。ヘンなところに出ないといいけど、、、。
はじめは樹林帯の緩やかなのぼりで、朝の森には鳥のさえずりが響きわたっている。
何か花は咲いてないかと、花眼モードにスィッチ・オン
足元にはオトメスミレがあちこちに咲いて、そしてハコネシロカネソウもちっさな花を咲かせています。
ハコネシロカネソウは、箱根周辺にだけ生えるシロカネソウの仲間で、ツルシロカネソウに似ていますが、花がひとまわり小さい。
また、葉はツルシロカネソウより丸みがあって、頂小葉の先が細く尖ることがないなどの違いがある。
左の写真がハコネシロカネソウで、右が丹沢で撮影したツルシロカネソウ。似ているけれど、よく見ると違いが、、。
ホウチャクソウ お寺の宝鐸に似ているところから名前がついたそうです。
花眼モードになると、しゃがんでは立つの回数が増えるので、これがけっこう疲れます。
あ、鳥がいます! 一枚シャッターを切っただけで逃げられてしまいました。
ブレて何の鳥かわからないくらいにしか写ってないと思ったのが、まあまあ撮れていました。
ソウシチョウ(相思鳥)でした。
この鳥、もとは日本に棲息しない鳥でしたが、飼い鳥として輸入され野鳥化したそうです。
天然自然林の生態系が大きく変化する懸念されるため、
特定外来生物に指定されているとありました。
営巣場所が競合するウグイスやオオルリにとって、脅威となるそうです。
日本の侵略的外来種ワースト100選定種にもなっているんですね。
しばらくすると急登になり、一汗かいて登りつめると、ようやく木の間越しに景色が見えるようになってきました。
きょうは富士山が見えました〜
道は緩やかに下り、小沢に出ました。沢の周囲は平になっていて、ひと休みするのにいい場所、清水平です。
苔むした岩と清らかな水がサラサラと流れる、夏には涼しくて気持ちのいいところです。
苔むした岩にはイワボタンが見られました。中央写真の花の部分を拡大したのが右の写真です。
イワボタンは、ユキノシタ科ネコノメソウ属で、その仲間には似たような花がたくさんあって、さらに変種も多いと聞きます。
地味な花ではありますが、ネコノメソウの仲間は興味深いです。
清水平をあとにさらに登っていきますと、芦ノ湖が見下ろせる山肌の道へと出ます。
ここは神山のピークをを巻くように山の斜面をたどる道で、前回はちょうどこの反対側を歩いていたことになります。
この眺め、独り占めで〜す
雲海が浮かんで、天と地とを二分しているように見えます。 そして芦ノ湖を眼下に見下ろしながらコーヒーブレイク♪
このルートには大きなブナが何本もあるところもあって、これも楽しめます。
ブナをはじめ、光に透けてみえる若葉がとても美しく、何度も立ち止まっては眺め、そして写真を撮りました。
新緑の山歩き、山の美しさが一段と冴えるいま、何度でも山に行きたくなってしまいますね〜