三ツ峠/レンゲショウマ咲く森と花あふれる登山道


昨年のお盆過ぎに三ツ峠へ登ったら、山道にはレンゲショウマが点々と咲いて、
そのメルヘンチックな可愛らしい花に、すっかり魅せられてしまいました。

  「森の妖精」と呼ばれるレンゲショウマ、

ほの暗い森の中で、白い花びらをふわりとさせ、うつむいて咲く様子は、まさに妖精の雰囲気です。



    

レンゲショウマの咲く山としては御岳山が有名ですが、花の時期は混雑するとも聞いて、三ツ峠へ行くことにしました。
三ツ峠は、御巣鷹山、開運山、木無山と3つの山頂を総称した呼び名で、開運山の1,785mが最高峰になります。
富士展望の山として人気があり、また山頂直下の岩場(屏風岩)では、ロッククライミングのトレーニングをする人たちで賑わっています。
また、花の豊富な山でもあって、花好きな登山者には外せない山です。今年は6月にも登っているので、今回で2度目の三ツ峠になります。

河口湖大橋を渡り御坂みちのトンネル手前を右折して、くねくね道を高度を上げていくと三ツ峠登山口のバス停、そこを右折した奥に駐車場と登山口があります。
ここから山頂にある小屋まで林道が伸びているので、林道を歩く人も多いですが、私は山の中の道をいきます。

 ソバナ    オクモミジハグマ

林床に見られる花はソバナオクモミジハグマ(奥紅葉白熊)。ハグマ(白熊)はヤクの尾の毛のことをいうそうで
細く切れ込んだ花をヤクの尾っぽに見立てて名前をつけたらしいです。

林道を横切りながらしばらく登っていくと、登山道きわにポツリポツリとレンゲショウマの花が咲いて出迎えてくれました♪
のぼるごとに花の数はどんどん増えていきます。 さぁて、どの子を写真に撮ろうかな〜♪
パシャパシャとシャッターを切るのですが、なにしろ薄暗い森の中、さらに細い茎についた花は少しの風にも揺れるしで、
帰宅してPCに落として見ると、そのほとんどピンボケという悲しい結果がまちかまえています。
それを頭に入れつつ撮ってはみたのですが、またもや変わり映えしないトホホの結果となりました。




    

山道が途切れ、広い林道に飛びだすと、石のベンチとテーブルが置かれた場所で、ここでひと休みしてから、
林道を山頂へと向かう人たちとは別の、森の中へとつづく踏み跡をたどるマイナールートへと歩き出します。
今回で3度目となるこの道、しっかりした踏み跡はあるものの、道中で誰かに出会ったことは一度もないのです。
山の斜面をグイグイと登るようなかっこうで、静まり返った森の中を独り進むので、ちょっと心細くもなるけれど、そこは心の鍛錬と思って、
レンゲショウマに励まされながら登ります。





  上も下もすっぽり緑におおわれた森、そのなかで、
  花びらをゆらゆらさせてあちこちに咲くレンゲショウマは
  ほんとうに白い妖精のように見えてしまうから不思議です。

      
                                              くにゃりとお辞儀をして出迎えてくれているような、、、



                                       
  

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