すこしガスっていますが、見晴らしのいい草原「カヤトの原」に到着。道標には、ここから山頂まで50分とあります。
なんかもう、ここでゆっくりしていたいような気持のいい草原です。
ザックをおろして、あちこち花探しに歩きます。
ミズチドリとキンバイソウが咲いてます!
ミズチドリは2本だけで、どちらもまだ蕾でした。純白の花がたいへん美しいというミズチドリ、咲きそろったところを見てみたいです。
キンバイソウも、咲いていたのはこの一輪だけでした。蕾はたくさんありましたので、あと一週間もすると、
ここはキンバイソウの黄色い花にうまるお花畑になることでしょう。
こんなお天気の日は特にに映りがいい花、ヤマツツジです。
白いガスが漂うなかで、鮮やかな朱色がやわらかみを帯びて、より美しく感じます。
陽射しが強いと、花色がすぐに褪せてしまうので、こういった強い色の花は、霧と相性がいいですね
グンナイフウロも、登山道ぞいにたくさん見られました。
花びらがおもいきりよくそり返って咲き、雄しべと雌しべが突き出してと、元気いっぱいの花です
光に透ける紫色の花びらが、うっとりするくらいきれいです。
花咲く草原から、ふたたび森の中へと道はつづきます。
コースタイムにすると短い山頂までの道ですが、
コースは変化に富み、花も多く楽しめます。
咲き始めたばかりのタムラソウ、
アヤメはいまが盛りですし、
ニガナも白と黄色の両方が咲いています。
森へ入ると、さらに霧がたちこめていて、白い霧のベールが森を包み込み、その細かい雫によって森はひんやりと潤っています。
水分をたっぷりふくんだ葉や土が積み重なって、山道はふかふかのクッションとなって足に優しく、森を歩くたのしさが増します。
美しい濃淡のグリーンの葉は、ウラジロモミでしょうか?
若草色をした初々しい新芽が、素敵なコントラストを見せています。
山道を橙色に染めているのは、サラサドウダンツツジの散り花。
なんだか特別な道を歩かせてもらえているみたいです。