花木園入口で、入園料200円を払って進むと、白樺林に咲くオレンジ色のレンゲツツジが目に飛び込んできます。
いま、まさに見頃となったレンゲツツジが、淡いグリーンの森をバックに華やかに咲き競っています。
カメラを手にした大勢の人たちが、それぞれ思い々に盛んにシャッターを切っています。
グリーンの森ににシラカンバの白い幹、そしてレンゲツツジのオレンジ色は、初夏の高原らしい彩りですね〜
また、ときおり霧のベールがさぁ〜っと流れて、森全体が淡くトーンダウンする一瞬も、見逃せない美しさです。
レンゲツツジの花ですが、赤味が濃いのと薄いのとがあって、微妙に花色が違います。
遠目から見るとわかりませんが、花をアップで撮ろうとすると、傷みのない花は案外少なく、咲いたばかりの花を探して撮りました。
レンゲツツジの自生地は全国に見られ、放牧地などでは牛が食べずに残ったことで、花が見られるのですが、
これはレンゲツツジの有毒性によるものです。
散策路を森の奥へと歩いていくと、ここでもベニバナイチヤクソウが大群落をつくっています。
林床はベニバナイチヤクソウで埋めつくされ、いま森の主役たる花は、ベニバナイチヤクソウとレンゲツツジですね。
森のお馴染みさん、シロバナノヘビイチゴや、日陰のところにはギンリョウソウが見られます。
森の中には細い水路ができていて、清らかな水が流れています。
すると、水辺がなにより好きなクリンソウが、ここでも気持ちよさそうに咲いています。
クリンソウは、花が輪になって茎につくのですが、この様子が五重塔のてっぺんにある「九輪」に似ていることから、九輪草と名がつきました。
スズラン、ギンラン、アマドコロなど、森に咲く花たちもそろって顔を見せてくれました。
朝から花散策に没頭していて、気がついたら時刻は13時。 お腹もすいたので、自然園駐車場にあるレストハウスでブランチです。
岩魚定食・1300円也をいただくことにしました。 イワナの塩焼きに、山菜の煮物などがついて、素朴な味でおいしかったです。
時間にまだ余裕があるので、このあとはもうすこし標高の高いところを歩いてみようと思います。
エンジンをスタートさせ、ここから600mほど標高を上げた地点へと向かいます。