裏高尾へを見つけに

先週末には「梅まつり」が行われた高尾梅郷、
小仏川沿いに梅を見ながら歩き、
裏高尾の花の様子を見てこようと出かけてきました。

天気は下り坂で、夕方から雨との予報で曇り空でしたが
それでも時おり陽が射して、花の撮影にはまずまずでした。

高尾山口から上椚田橋を目指して歩き、ここから左へ曲がると、
川に沿って梅の木が並び、途中いくつか梅林もあります。
民家の庭にも必ずといっていいほど梅の木があり、
この一帯、梅の香りがほのかに漂い、紅白の梅に彩られています。

  
駒木野公園                        旧国道20号から眺める小仏川沿い 

日影バス停そばの陽当たりのいい空き地には、  
イヌノフグリと黄色い花がいっぱい咲いて春のコラボ♪ 

日影沢林道の花も気になりましたが、
この先にある木下沢(こげさわ)梅林にまず行ってみることにしました。


この梅林は道路公団の所有地とあって、梅林はフェンスで囲まれ、
中に立ち入ることはできません。
  
フェンスの外から眺めるだけですが、それでも満開となった梅の花が
春霞のように広がって、美しい景観です。

梅林の横に続く木下沢林道を行くと、北高尾や景信山(かげのぶやま)につづいているので、
沢沿いに花を探しながら、景信山へのぼることにしました。
林道両脇に花は咲いてないかときょろきょろしながら歩きます。
やはり花狙いでしょうか、カメラと三脚を持った人たち数人とすれ違いました。

林道なかほどでは何か工事が行われて、
切りだした丸太をクレーン車が吊りあげています。
その工事をしていた一人のかたが、
「ハナネコノメが咲いてる場所をおしえてあげるよ」
と、声をかけてくださいました。
「えっ、ハナネコノメ!」


そう、きょう出かけてきた第一目的はハナネコノメだったのです。
まるで私の思いを見透かすようなおじさんの声かけじゃありませんか!
ついておいでと言われたところの沢に降りてみると、
咲きだしたばかりのハナネコノメが苔むした岩の上や、沢の淵に
かわいい姿で咲いています。
この花は遠くからでは見えないくらい、とても小さな花です。

林道沿いの花は、まだまだ少なくて、咲きはじめたのはごくわずかでしたが、
それでも、アズマイチゲ、ニリンソウ、アオイスミレ、ユリワサビなどが見られました。

  
開花準備中のアズマイチゲ        咲きはじめたばかりのニリンソウ

   
春一番に咲くすみれ アオイスミレ           ヤマルリソウ       ユリワサビ

木下沢広場というキャンプ場跡から道は分かれ、右は北高尾山稜、
私は景信山を目指して左手の沢沿いを上っていきます。

  


雲は厚みを増し、雨になるのではと心配になってきました。
こんな空模様のせいか、行きあう登山者もまったくいません。

 右手ヒノキ林の道を入ると小仏バス停

小仏の分岐まで上がったところで考え、今日はここで下山することにしました。
景信山から高尾山まで2時間半はかかるでしょうから、そうなると14時を回ったいま、雨が心配。

小仏登山口まで40分でした。
ここから高尾の駅まで長い車道歩きです。
、、、と思っていたら、ラッキーなことに小仏バス停にバスがとまっているじゃない!
1時間に1本くらいしかないバスですから、まさか乗れるとは思っていなかっただけにうれしい。
足が痛かっただけに大助かり。山の神様に感謝!

桜が咲くころにはスミレをはじめ、たくさんの花で彩られる高尾山。
またその頃に来てみよう。

           

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