芦川・スズラン群生地

新緑の森に咲く260万本のスズラン、わぉ! これはもう行くっきゃアリマセン そこで、釈迦ヶ岳の山歩きをスズランの咲く時期に設定。
5月下旬には「芦川・すずらん祭り」が開催されるので、祭りで混みあう日を避けたのは、いうまでもありません。

ニホンスズランの群生地として知られる笛吹市芦川町上芦川。
群生地は、どんべえ峠から林道をクルマで5分ほど下ったところにあり、

  釈迦ヶ岳のハイキングコースからも群生地へ下りる登山道があります。

ニホンスズランが自生する森は、シラカバとアカマツが混生している森で、標高1,300mの地点にあります。
長野・入笠山も、スズランの自生地として有名ですが、聞いたところでは芦川(あしがわ)のスズランの方が花が小粒ということです。
入笠山は何度か訪れているのですが、スズランの時期は道路も規制され、たいへんな混みようと聞いてつい尻ごみ。。。

花の命は短くて、、、5月下旬ころから咲きだすスズラン、今年は花が早いこともあって、花の盛りは過ぎていますが、
場所によってはまだきれいに咲いているスズランを、たっぷり見ることができました。

      

大きな葉の陰から顔をのぞかせるようにして咲くスズラン(ユリ科)は、名前のとおり小さな白い鈴をつり下げているような可憐な花。
花に顔を近づけてみると、石鹸のような爽やかなよい香りがします。とてもいい匂い。









  けど、可愛らしい花スズランは毒草でもあって、そのため動物に食べられることがなく残るそうです。
  家の庭などでよく見られるスズランはドイツスズランといって、ヨーロッパ原産のものです。

  庭に咲くドイツスズラン




      

森にはスズランのほか、ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)、エゾノタチツボスミレイカリソウ(錨草)、

   

ナルコユリ(鳴子百合)、ラショウモンカズラ(羅生門葛)などなど、山の花がいろいろ咲いていて、もう、うれしいうれしい

  

  ところで、日陰の湿り気のある場所で涼やかに咲いている紫色の花、ラショウモンカズラですが、
  「羅生門」と名のついた云われには、昔、羅生門で渡辺綱が切り落としたといわれる鬼の腕ににたとえられています。
  なぜ、鬼の腕かというと、花に粗い毛がたくさん生えていて、それを横からみると鬼の腕のように見えるということなんです。
  鬼の腕とはねぇ、ちょいと花が可哀想じゃありませんか。でも、おもしろい名前ですね。

  上の写真はすこし大きな画像を載せましたが、毛深い花の様子がわかるでしょうか、。





     

シラカバの白い幹と根元にひろがるお花畑、ちょうどいい明るさの森は、歩いていても気持ちがよく、ずっといたいなぁと思ってしまうほどです。


      

初夏の心地いい森で、花を見つめて歩くシアワセ。森は、たくさんの命がたがいにつながりあって紡ぎあう静かなる場所。とても安らぎを感じます。



ここは、ずいぶんと山奥で、スズラン祭りのときはバスも運行されますが、それ以外のときは林道を延々と走ってこなくてはならない場所です。
その林道ですが、御坂から入る林道(冬季通行止め)と芦川に沿って走るのとがあって、芦川からのは群生地からしばらく路面がひび割れていて、走りづらかったです。

でも、また来たい、素敵な場所でした。

                                                 

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