北八ヶ岳の森では「縞枯れ現象」という、面白い現象が見られます。

      

「縞枯れ現象」とは、亜高山帯針樹林のオオシラビソ・シラビソが帯状に枯れては再生を繰り返していく様子のことで、
山頂付近ではその様子がはっきりしていて、きれいに縞模様を作りながら立ち枯れしているのがわかります。
また、この現象は縞枯山の他にも蓼科山や北横岳でも同様に見られます。




ロープウェイ山頂駅に降り立つと、昨年正月に来たとの真っ白な雪景色を思い出しました。

   

だいたい同じ位置から見た景色も雪のあるなしでずいぶん雰囲気が違う。あたりまえだけど、、
冬の雪景色を思い出しながら、スノーシューで歩いたときと同じコースをたどってみることにします。
このときは途中でトレースが消えていて先へ進むことができなくなり引き返したのです。




     

シラビソの樹林帯を進み、まもなくすると縞枯山荘が見えてきて、そこから急登をがんばって登ると50分ほどで縞枯山の山頂に飛び出します。

     

石ころだらけの歩きにくい登山道も、雪が積もれば歩きやすい。傾斜が急なので疲れるのはいっしょだけど。



       

秋晴れのよい天気となった今日は風もなく、山頂で休んでいてもふりそそぐ陽射しがポカポカと暖かく気持ちがいい♪



それにくらべ冬の山頂は、身を切るような冷たい風と凍りつく大気におおわれ、じっとしていられなかったけど、
それはそれで刺激的でなんともいえない快感を感じたものです。




     



  山頂を後に茶臼山方面へと進むと、左手に小高い岩場の展望台があり、目の前には茶臼山が見えます。
  ほぼ同じ位置から見た雪の茶臼山の写真を並べてみましょう。
  気温の差は約30度、−20度の冬は木々に付いた雪が凍り、シャッターボタンを押す指は
  すぐにしびれて感覚を失いました。

  ここより麦草峠・五辻方面は激坂の下りとなります。
  左写真に見るように、シラビソの木は半分以上雪に埋まっています。
  いやはや寒かったです。















                                                      
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