セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科ザゼンソウ属













  四季の森でフクジュソウとセツブンソウが咲いたので、
  もしやと思って調べてみたら、山梨にあるセツブンソウ自生地でも今年は開花が早く、
  そろそろ満開になるのではということだったので、さっそく行ってみました。

  まずは甲州市の玉宮ざぜんそう公園でザゼンソウを見て、そのあとで小倉山へ登って、
  帰りにセツブンソウを見に寄ろうという欲張りなスケジュールです^^

  中央道・甲府南ICを降りて市川大門から精進湖へ向います。
  その途中にセツブンソウの自生地があり、また周辺ではミスミソウが見られる
  ということでしたが、ミスミソウの場所はわかりませんでした。





   

セツブンソウの自生地となっているのは個人のお宅の裏山です。
お庭を横切って裏山へと足を踏み込むと、地面を覆うようにして咲くセツブンソウの白い花が
まるで雪が降ったように咲き、その数一万株ということで、それは見事です。




    

   
   壁にはおばちゃんが毎年撮影したセツブンソウの写真

この場所へ花を見に人がやってくるようになってから35年になるそうです。
こちらのお宅の花が大好きなおばちゃんが丁寧に管理しているのと、
誰にでも快く花を見せてくださる好意によって、見事なセツブンソウを見ることができるのですね。






   
これだけの群落ができるのは、花にとってよほど条件がよいのでしょう。
セツブンソウはどこにでも生えるわけではなく、石灰岩地などに限られます。

節分草と名前がついたのは、旧暦の節分の頃に咲く花だからです。
高さ10cmほどの小さな花で目立たないのですが、気品ある姿は早春に咲く花らしさを感じます。


   

そして、白い花びらのように見えるのは萼で、これはキンポウゲ科特有のものですね、
ではいったい花びらはどれかというと、黄色く並んでいる雄しべのようにみえるのがそうで、
ルーペで観察してみると、この黄色い花びらはYの字の形をしていて、蜜腺になっています。
えっ、これが花びら! 驚きですね。
   
おばちゃんに、ほんとうにかわいい花ですね〜といったら、
そんなにかわいいと言ってくれるとあげたくなっちゃう、抜いてあげられなくてごめんねと言うのです。
いえいえ、花はこの場所が気に入ってこれだけ見事に咲いているのだから
それを見せていただけるだけで、もうすごくシアワセです。ありがとう
   

                        

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