小倉山とザゼンソウ

09:00 玉宮ざぜん草公園駐車場−09:05 ザゼンソウ自生地−09:30 小倉山登山口ー10:00 小倉山頂―11:30 上条峠分岐−12:00 駐車場

甲州市玉宮にザゼンゼンソウの自生地があり、となって
めずらしいザゼンソウの花を見ることができる。

中央道・勝沼ICから塩山に向かって走り、竹森川にそって緩やかに坂を
のぼりつめたところが「玉宮ざぜん草公園」で、庭園のような立派な駐車場があった。

  
駐車場脇に「小倉山ハイキングマップ」の看板があったので、
これを見て、小倉山も歩いてみることにした。

駐車場から5分ほど歩くとヒノキの樹林帯となり、
そのヒノキ林の湿地にザゼンソウが群落をつくって咲いている。

  
ミズバショウに似たこの花は、
仏炎苞(ぶつえんほう)といわれる覆いの中に小さな花が密集して咲き、
その姿を僧が座禅をしているように見えるところから名前がついたそうで、
達磨和尚から「ダルマソウ」とも呼ばれている。

見た目も不思議な花だが、開花時には自ら熱を発し、周囲の雪を解かす
発熱のメカニズムがあるというのにもオドロキ。
なんでもこれは、根に蓄えられていた炭水化物が、花序細胞のミトコンドリアにエネルギーとして運ばれ、
酸素と結びつくことで起こるらしい。この反応に関わる「脱共役タンパク質」という物質は、
動物の体温維持に必要なものとして備わっているけれど、ふつう植物には存在しないそうだ。
まだ誰もいないざぜん草公園でゆっくりザゼンソウを観察したのち、
ざぜん草公園奥からつづく小倉山への山道を歩きだした。

展望台のある小倉山頂まで30分くらいだという。


山頂にはこれまた立派な二階建ての展望台があり、木立に邪魔されず南アルプスの
山々まで遠望できる。展望台の柱に小倉山954mと書かれた木札が打ちつけてあった。

ひと休みしてざぜん草公園の分岐までもどり、尾根を直進。
たっぷりと陽が射しこむ気持のいい尾根道だが、
途中には岩場の急登もあり、そこそこアップダウンもきつい。
里山とお気楽に歩きだしたものの、それは早くも間違いと気づく

分岐からしばらくして道標があり、直進は上条峠となっている。
だがすこし進んだところで右に道が出てくる。
かまわず直進する。


やがて平沢集落への道標。直進したすこし先が上条峠。
平沢方向に下っていったが、道が不明瞭ではっきりしない。
道標もなければ目印もなく、途方に暮れて引き返す。
結局、上条峠へ出て林道を歩くことになった。

分岐の平沢集落は方向としては間違いないのだが、
道を見落としていたのかもしれない。

駐車場にもどってみると、クルマは10台ほどに増えていた。
このあと、次の予定セツブンソウの群生地目指して勝沼ICへと急いだ。

                       

                                                                

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