沼津アルプス


  駿河湾に面した沼津の街に聳える、といってはいささかオーバーだけど、
   五山七峠を有する山並みを沼津アルプスと呼んでいます。

   JR沼津駅にほど近い香貴山(かぬきやま・193m)より南南東に延びる山並みは
   横山(183m)、徳倉山(256m)、志下山(しげやま・214m)、鷲頭山(わしずやま・392m)、
   大平山(おおびらやま・356m)とつづきます。

   鷲頭山の392mを最高峰とする沼津アルプスは、標高からすればたいしたことは
   ないのですが、高さばかりでは山を語れない、そのよい見本が沼津アルプスを縦走
   してみるとよくわかります。

   低山ながら歩きごたえがあり、さらに展望にも優れ、変化に富んだ山歩きができる
   沼津アルプス、では登ってみましょう。

駿河湾の向こうに見える山並みが、伊豆・金冠山から望む沼津アルプス。




   沼津市のHPからお借りしてきた沼津アルプス概略図です。
   香貴山、大平山どちらを起点にしても登れます。私は駅に近い香貴山を出発地とし、
   その中腹にある香陵台駐車場へクルマをとめて歩きだしました。
   暖かな海辺の山とはいえ朝は冷え込み、ブルッとくる寒さです。

     

駐車場からひと登り、30分足らずで香貴山頂に到着。電波塔のあるそっけない山頂をあとに山を下り、
さらにひと登りして展望台へ行きます。ここまでは山道と、舗装された車道の両方があります。
香貴山の展望台は、沼津市民みなさんの散歩道として歩かれているようで、この日も何組かのかたに会いました。
毎朝ここへ登っているというご夫婦のかたは、コースの道を丁寧に教えてくださり助かりました。




 
香貴山展望台からの眺め。 眼下に広がる沼津の街と、足鷹連峰を従えた富士。

広々とした展望台からの眺めは素晴らしく、先ほどのご夫婦が毎朝ここへ登ってこられるというのもわかります。
また、周囲にはサクラが多く植えられているので、春の桜咲く頃はさぞかし素敵な眺めが得られることでしょう。

ズームで見てみましょう。

富士山の手前に並ぶ足鷹連峰は、越前岳(1504m)を最高峰とする9つの山の連なりをいい、
昨年は暮れも押し迫った30日に、その越前岳へ年納めの山として登ってはみたものの、
あいにくと富士は雲がかかってとれず、山頂まであと20分のところで凍結した登山道が滑って登れず
引き返してきたというお粗末な結果になりました。



 昨年末、登り納めの山にしようと行った越前岳プチレポです。

    
カヤトにおおわれた十里木・越前岳登山口。カヤトの原からは雄大な富士の姿が見えるハズが、あいにくの雲で・・・



        

この日の天気予報は晴れマークでしたが、山を囲むように雲があって、その他はきれいな青空が広がっていました。
富士にかかる雲が取れてくれないかと、しばらく待ってみたものの、引き返してきた下りの富士見台ではさらに雲が広がっていました。

越前岳も雲がかかり、標高が上がるにつれ登山道はカチカチに凍結した雪で滑る滑る。
下山してくる登山者のどの人もアイゼンを付けていました。

それでもナントカ登っていったものの、これ以上はアイゼンなしでは危険と判断して引き返すことにしました。
冷たいおにぎりを食べていると、チラチラ粉雪まで舞ってきて、なんか侘しい気分です。
山頂往復しても3時間ちょっとのルートなので、お気楽にやってきたのですが、やはり冬場はアイゼン必携ですね。
アシタカツツジの咲く頃、越前岳をリベンジしようと思います。

次ページから沼津アルプスに戻ります。



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