三毳山(みかもやま)
栃木県・佐野にある三毳山は、カタクリの群生が見られることで有名な里山です。
花の時期には多くの人がカタクリを見に訪れ、たいへん混雑すると聞いていましたが、
自生するカタクリの規模は関東最大ということで、一度は行ってみたいと思っていました。
今回は、初のバスハイクツアー参加での山歩きです。
横浜から東北道・佐野インターまで2時間ほどバスに揺られて、三毳山西口広場に着きました。
今回のバスツアー、参加人数は120人近くで、大型バス3台に振り分けての乗車です。
『お気軽クラブ』と名づけられた富士急行が主催するバスハイク、弁当と温泉つきで料金が5000円と安いのが魅力。
ひとりでマイカー使用だと、この金額じゃとてもあがりません。。
東北道ではすこし渋滞しましたが、11時には西口広場から青竜ヶ岳・三毳山を目指して歩きだしました。
登山口に向かう途中に、ミズバショウが!!!
ここでミズバショウが見られるとは思っていませんでしたので、なんかトクした気分♪
登山口から青竜ヶ岳までは、えんえん登りがつづきます。
そして、登山道両側の斜面には、見事なカタクリの群生が広がっています!
カタクリもすごいけど、人の数もすごいです。
カタクリにまじってアズマイチゲも咲いています。
林床に咲くカタクリの群落、山の斜面一面にひろがる赤紫色は見ごたえがあります。
このあたりのカタクリは、先週見頃を迎えたそうで、多くの花はすでに終わりに近い様子でした。
もっと標高の高いところにも群生地があるので、そちらに期待して行ってみましょう。
青竜ヶ岳(229m)までは急な登りがつづいて一汗かかせられます。
狭いピーク周辺では、お弁当を広げるハイカーたちが大勢いて混雑してたのでそのまま通り過ぎ、三毳山のピークへと向かいます。
青竜ヶ岳を過ぎるとなだらかな尾根道になって、ひだまりの雑木林を行きます。
ところどころにシュンランが咲いていました。
登山道を外れ、静かな場所を探してランチタイム。
気になるお弁当は、崎陽軒の弁当『春』でした。やったね!
富士急バス、センスいいじゃない〜
このツアー、団体でありながら、うるさい制約はいっさいなくて、名前のとおりのお気軽ツアー。
現地での行動も自由で、集合場所と時間が指定されているだけ。
さらに添乗員のかたが、コースのところどころに道案内の張り紙をしてくれているので、
道に迷うことなくコースを歩くことができるなど、気がきいています。らくち〜ん
ゆるやかなアップダウンを繰り返し、急登をひとのぼりしたピークが三毳山の山頂。
ピーク名は中岳(210m)となっています。
久しぶりに青空が広がった週末、三毳山も大勢のハイカーで賑わいました。
山頂からは階段状の急坂を下ります。どんどん下っていった途中の斜面で、ふたたびカタクリの群生が見られました。
ここのカタクリはいまが見頃で、林床のずっと奥まで、カタクリの花で敷き詰められていて、とても美しい!
春の陽射しをあびて花びらを広げるカタクリ
その昔、里山ではこのような光景が、ごくあたりまえに見られたことでしょう。
人の手を借りず、自ら場所を選び、風雨に耐えながら自然と共生しつつ咲く花は、美しさのなかに強さを秘めているぶん輝いています。
山に咲く花が魅力的なのは、野生のもつ逞しくも美しい、生命の輝きが感じられるから、と私は思います。
東口広場へと向かい、山をくだっていくと、沢ぞいにはニリンソウがちらほら咲きはじめ、ネコノメソウも水辺で春を迎えていました。
沢ぞいがニリンソウの白い花でうまるのも、もうすぐです。
東口広場より眺める三毳山
14;30 バスに集合して、久喜インター近くにある日帰り温泉に向かいます。
お風呂タイムは1時間半とたっぷりあったので、いろんな温泉が楽しめました。
ハイキングコースも、ゆったりした時間配分だったので、写真を撮りながらでも急ぐことなく歩けました。
ひとり参加でも、周りに煩わされることなくツアーハイクが楽しめたのがよかったです。
また、機会があれば参加しようと思います