クマガイソウ (熊谷草) ラン科アツモリソウ属




      



もう咲いたかな?、、と、毎年たのしみに花のもとへと通っているのがクマガイソウです。
はじめてこの花を見たとき、そのユニークなかたちに胸がトキメキました
大きな2枚の葉の中心から伸びた茎に、ぽってりした袋のような花をぶら下げて、
その上には赤味のあるかっこいい紋章みたいなのをつけています。

クマガイソウ(熊谷草)の名前がついた云われは、
一の谷の合戦で有名な源氏の武将・熊谷直実が、流れ矢を防ぐために背負って戦った布の袋・母衣(ほろ)に
形が似ていることからきています。そのためホロカケソウの別名もあります。




  

2008/4/14                       2008/4/20
葉に抱きかかえられ、まだ蕾の状態。       真珠貝が開くように開花   

          

 
             
                 2008/4/30 バレリーナのように葉を広げて、、、


野生のランの中では最大で、観賞価値が高いため園芸採取により自生地が激減、環境省レッドデータブック
絶滅危惧U類になっています。
生育適正条件の厳しい植物ということで、こうして見られることだけでもラッキーなこと。
クマガイソウに似ている花で、幻の花となってしまったアツモリソウ。
栽培目的の乱獲・盗掘により、いまでは絶滅寸前で、もう見られないのかと思うと悲しいです。

クマガイソウもそうならないようにと祈るばかりです。



      

 

 

  



  今年も、いそいそと森の奥へとクマガイソウに会いにいってみると、いましたいました。
  芽ぶきのはじまった森で、気持ちよさそうに木漏れ日を浴びて、仲よく咲いていました。
  小首をかしげて、あら 来たのね、、、そういっているようでした。。。





                                                

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