イカリソウ(錨草) メギ科

        



花の形が船の錨に似ているところから名前がついたそうですが、かなりマニアックな花形をしています。
私もはじめてイカリソウを見たとき、そのめずらしいカタチもそうですが、
透明感のあるピンク色もステキだなぁと思いました。




    


そして成長すると、どんな木になるのかなぁとぼんやり思ったものでした。
細くてしなやかな枝先についた花が、風にユラユラと揺れる姿も好きでした。
それでイカリソウは木だとばかり思いこんでいたのですが、そうではなく草だというのをあとで知りました。
それもそうですよね、これがみんな木になったら森は過密化してしまいます。



    


さて、錨型の花ですが、4本細長く伸びているのは距で、この距の部分に蜜があります。
真下から花をのぞきこんでみると、黄色い雄しべが見えていますね。
オオマルハナバチなど、昆虫はここから侵入して距にある蜜を吸うようになっているのですが、
めんどうくさがりのオオマルハナバチは、中に入らず外側から距をかじって蜜を吸い出すのがいるんですね〜
これだとオオマルハナバチの体に花粉が付着しないので、花粉を運んでもらえませんから、
イカリソウとしては、おいおい、そりゃないだろうと怒り草、、、、なんてね


昔から強壮薬として用いられていたイカリソウ。
乾燥したものを煎じたり、お酒に漬けたりして飲むと、疲労回復などの効果があることで知られています。

                                   

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