金冠山〜達磨山(きんかんやま〜だるまやま)


レストハウス→(30分)→金冠山→(15分)→戸田峠→(60分)→達磨山→(45分)→戸田峠→(20分)→レストハウス

伊豆修善寺から「だるま山高原レストハウス」を目指してクルマを走らせ、レストハウスの駐車場わきの登山口から歩き出します。
レストハウス周辺のヤマザクラは満開、登るのが楽しみになってきます。

登山口から一登りで防火帯の歩きやすい尾根に出ると、さっそくマメザクラがお出迎え!

   
花弁は白や淡紅色のマメザクラですが、花柄が濃い紅色をしているのと、枝にいっぱい花をつけるせいでしょうか、
遠くから見るとピンクに見えて、とても綺麗です。


マメザクラは、箱根や富士周辺の山地に多く見られることからフジザクラとも呼ばれています。
ヤマザクラとくらべると地味ですが、樹高も低く小ぶりで、
小さな花が枝から下がるようにうつむいて咲く様子など、つつましやかな可愛さを感じるサクラです。


登山口より金冠山までは30分ほど、修善寺歩道と名付けられたゆったりした草の道がつづき、足に優しく歩くのが楽しい道です。

さくら、さくら、さくら、ヤマザクラとマメザクラの見事な競演です!
この歩道でお花見なさっているかたもいらっしゃいましたが、それもいいですね。





  


陽射したっぷりの道にはスミレがたくさん咲いています。
「ニオイタチツボスミレ」を見つけました。匂いをかいでみると、微かにいい香りがします。
スミレらしい、優しい香りにうっとり♪





    
金冠山々頂(816m)                            天候によっては素晴らしい富士の姿が眺められるのですが、、、

達磨山への分岐から直進して10分ほど山道を上ると、金冠山の山頂に着きます
山頂からの眺めは素晴らしく、駿河湾・内浦越しにそびえる富士の眺めは絵画的といわれていますが、今日は残念ながら富士山は春霞に隠れてしまっています。
戸田峠の先に、これから行く達磨山が見えます。誰もいない山頂を独り占めして一休みした後は分岐まで戻り、達磨山へと向かいます。

         
戸田(へだ)峠                                マメザクラのピンクが山肌を点々と染めて美しい


ドライブがてら立ち寄るのでしたら、戸田峠に車を置いて達磨山を往復するのもいいでしょう。
戸田峠から達磨山まで60分、気持ちのよい防火帯の尾根がつづきます。途中のピーク小達磨山のあたりには、
アセビ(馬酔木)のトンネルがあって、伊豆の山らしさを感じます。マメザクラもアセビも花盛りです。



     
行く手に見える達磨山 あとひと登り                   振りかえって眺める小達磨山と歩いてきた道

小達磨山のピークを上って下ると、県道127号西浦高原線に飛び出し、道路を渡った向こうに、達磨山への登山道がつづいています。
周囲をさえぎるもののない笹原が広がり、夏を思わすような陽射しと、心地よい風が吹きぬけていきます。気持ちいい〜!


車道を渡って、山頂まで550m、うんざりするような階段状の登山道が待っていましたが、素晴らしい眺めを味わいながら、ゆっくり上っていくことにします。

    
山頂まで延々とつづく階段                        馬蹄型カルデラの御浜崎と戸田港


ミヤマクマザサが生い茂る山頂付近からは、360度の大展望がたのしめます。
折り重なる山並みの先には、馬蹄型カルデラ、御浜岬の砂嘴を堤防にした戸田港が美しい眺めとなって見えます。


達磨山頂(982m)にある石碑には「山岳の誌」が刻まれています。
読んでみると、達磨山の言われは東西いずれから見てもその姿が座禅した達磨大師に似ていることから由来し、また別名「万太郎岳」とも呼ばれ、
天城連峰の「万二郎岳」「万三郎岳」と並び、天城三兄弟峰の一座になっているとあります。

山頂にどっかりと腰を下ろし、景色をたっぷりと堪能。風も穏やかで、陽射したっぷりの山頂は、じつにさわやかです。
レストハウスに来る途中のコンビニでおにぎりを買い損なったのが、本日の失敗ですが、気にしないでお湯を沸かし、コーヒーをいれることにしました。


さて、山頂でいい時間を過ごして、気分よく下山にかかります。来た道を戻ってレストハウスに着いた時刻は13時20分。
コース往復にかかった時間は、ゆっくり歩いて休憩も入れ5時間弱でした。
まだ時間が早いので、このあと伊豆スカイラインをドライブしながら帰ることにしました。
冷川(ひえかわ)にある「峠の茶屋」へ寄って、遅い昼食です。

      

茅葺屋根の古民家そのままの佇まいは、いつ来ても懐かしさが感じられ、近所の主婦たちが作る素朴な味わいの料理も美味しい。
ひなびた味のする沢庵を噛み締めながら窓の外を眺めては、畑と山の長閑で田舎らしい風景に、ほっとさせられます。

茶屋の名物は、とろろ芋を使った料理で、素朴な味がたまらない! 糠漬けの沢庵も、お土産に買いました。

腹ごしらえもすんで、ふたたび伊豆スカイラインを走ります。

            

                                                                                                                                             伊豆スカ途中で、こんな椿の入口を見たら行ってみたくなって、、   
                                               巣雲山への登山口でした。山頂は草原状で眺めがいいです。


行き交う車もほとんどなく快適なドライブ。走り抜ける山間には満開のさくら。冷川〜熱海峠まで、これほど桜が多いとは思わず、
その眺めのよさには、通行料760円も安いくらいに思えます。こうして、山の桜を満喫した一日となりました。

                                    

 

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